戦略的創造研究推進事業・先端的低炭素化技術開発 (ALCA)

最新情報

  • 宇根本篤(AIMR講師, 現在 日立製作所)の 戦略的創造研究推進事業・先端的低炭素化技術開発 (ALCA)が 研究目標達成のうえ終了しました。関係各位のご支援・ご指導に心よりお礼申し上げます。
    (2016年3月31日)
  • 宇根本篤(AIMR講師, 現在 日立製作所)らの論文が 日本金属学会第26回若手講演論文賞に
    選出されました。おめでとうございます!
    (2017年3月15日)
    題目:Bulk-Type All-Solid-State Lithium Batteries Using Complex Hydrides Containing Cluster-Anions

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  • 宇根本篤(AIMR講師, 現在 日立製作所)の 戦略的創造研究推進事業・先端的低炭素化技術開発 (ALCA)が 研究目標達成のうえ終了しました。関係各位のご支援・ご指導に心よりお礼申し上げます。
    (2016年3月31日)
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  • 錯体水素化物を用いた全固体電池に関するJST-ALCAならびに日立製作所との共同研究成果が
    日経Automotive(2016年4月号)で 紹介されました。
    (2016年3月10日)
  • 宇根本講師が東北大学多元物質科学研究所第8回新機能無機物質探索研究センターシンポジウムにて招待講演をしました。
    (2015年12月11日,仙台(東北大学))
    題目:新しい固体電解質群としての錯体水素化物 -その全固体二次電池への実装
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  • 宇根本講師らの錯体水素化物固体電解質を用いた全固体リチウムイオン二次電池に関する論文がRenewable Energy Global InnovationsでのFeature Articleとして紹介されました。
    (2015年10月13日)
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  • 宇根本講師が22nd International Symposium on Metastable, Amorphous and Nanostructured Materials (ISMANAM 2015)にて招待講演をしました。
    (2015年7月13日-17日,Paris,フランス)
    題目:Complex hydride electrolytes for all-solid-state battery
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  • 宇根本講師が化学工学会第80年会にて招待講演をしました。
    (2015年3月19日-21日,東京(芝浦工業大学))
    題目:Complex hydrides as solid-state electrolytes for rechargeable batteries
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  • 宇根本講師らの錯体水素化物を用いた全固体電池に関する研究が日経エレクトロ二クス(2015年3月号)の特集記事で紹介されました。
    (2015年2月20日)
  • 宇根本講師が Second Ineternational Conference of Young Researchers on Advanced Materials (IUMRS-ICYRAM 2014) にて招待講演をしました。
    (2014年10月24日-29日,海口,中国)
    題目:Complex hydrides for all-solid-state energy devices
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  • 宇根本講師が Eleventh International Conference on Flow Dynamics にて
    招待講演をしました。
    (2014年10月8日-10日,仙台(仙台国際会議場))
    題目:Complex hydrides for all-solid-state rechargeable battery electrolytes
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  • 錯体水素化物を利用した高エネルギー密度型全固体電池に関する研究成果をプレスリリースしました。
    (2014年8月26日)
    AIMR URL
    金研 URL
    本学 プレスリリース
    JST プレスリリース
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  • 宇根本講師が 1st International Symposium on Energy Challenges and Mechanics にて招待講演をしました。
    (2014年7月8日-10日, アバディーン, イギリス)
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  • 宇根本講師らの Advanced Functional Materials での 錯体水素化物に関する Feature Article が、Selected Abstracts of Chemistry として ChemInform で取り上げられました。
    (2014年7月3日)
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    Feature Article の詳細はこちら
  • 東北大&GREEN合同シンポジウム開催(第8回 GREENシンポジウム)にて、宇根本講師がポスター発表をしました。
    (2014年6月2日-3日, つくば (物質・材料研究機構 並木地区))
    題目:Complex Hydride Electrolytes for All-Solid-State Rechargeable Battery(宇根本)
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  • 宇根本講師が7th KIFEE International Symposium on Environment, Energy and Materialsにて招待講演をしました。(2014年3月16-18日, 京都(同志社大学))
    題目:Complex hydrides for all-solid-state energy devices
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  • 宇根本講師らが錯体水素化物に関するFeature Articleを執筆しました。
    (2014年1月9日)
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  • 宇根本講師が最新電池技術市民講演会にて依頼講演をしました。
    (2013年12月18日,仙台(東北大学WPI-AIMR))
    題目:水素を含む軽量材料で作る次世代電池
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  • 宇根本講師がThe 7th Asian Conference on Electrochemical Power Sourcesにて招待講演をしました。(2013年11月24日-27日, 大阪(千里ライフサイエンスセンター))
    題目:Bulk-type all-solid-state lithium rechargeable battery using lithium borohydride-based solid electrolytes
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  • 宇根本講師が 戦略的創造研究推進事業 先端的低炭素化技術開発(ALCA)での
    新規研究開発課題に採択されました。(2013年9月27日)
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錯体水素化物系高速イオン伝導体の全固体蓄電デバイスへの実装

私たちの研究課題「錯体水素化物系高速イオン伝導体の全固体蓄電デバイスへの実装」が、戦略的創造研究推進事業・先端的低炭素化技術開発 (ALCA)(科学技術振興機構)に採択されました。

[ 研究概要 ]

1.研究の背景

リチウムイオン二次電池は携帯用や一部自動車など、幅広い分野で応用がすすめられています。しかしながら、従来の二次電池のエネルギー密度を凌駕する、新しいデバイスの実用化が強く求められています。その候補のひとつが、既存のデバイスで使用されている有機電解液電解質を固体電解質に置き換えた全固体電池です。固体電解質を使用することで幅広い電極材料が適用できます。さらに、デバイス構造の高い自由度のために実装時の高エネルギー密度化を目指すことができます。

2.研究の目標

本研究課題では、新しい固体電解質群としての錯体水素化物を、高エネルギー密度化へ必要不可欠な全固体リチウムイオン二次電池に実装し、基礎学術に立脚した新しい全固体デバイスの設計指針を開拓します。

3.研究の特色

従来の全固体電池開発では、イオン伝導率の高さや電気化学的安定性から、酸化物あるいは硫化物固体電解質が主な研究の対象となっていました。これに対して私たちは、これらの固体電解質とは素性の全く異なるイオン伝導性錯体水素化物を第3の固体電解質群として位置づけ、基礎学術から応用に至るまで幅広く研究開発を展開しています。錯体水素化物固体電解質の全固体電池への適用により、ゲームチェンジング・テクノロジーの創出を目指しています。

4.将来的に期待される効果や応用分野

移動体や電力不可平準化のための定置用途など、高いエネルギー貯蔵密度が要求される大型用途への適用により、温室効果ガス排出削減を目指しています。

[ 戦略的創造研究推進事業・先端的低炭素化技術開発 (ALCA)とは ]

環境問題やエネルギー問題は世界各国が最も注力している喫緊の課題であり、とりわけ、二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量が少ない産業・生活システムで構築された低炭素社会を実現することが求められています。
「文部科学省低炭素社会づくり研究開発戦略」(平成21年8月11日文部科学大臣決定)および文部科学省が設定する戦略目標(社会的インパクトの大きい目標)を基に、今後の温室効果ガスの排出量を大幅に削減し低炭素社会の実現に大きく貢献する技術を創出するための挑戦的な研究開発を推進しています。将来の見通しが明確な既存技術の展開ではなく、新たに構築されるべき体系的な学理(サイエンス)によって裏付けられる新原理探求とその応用などのチャレンジングな研究開発による、技術的なブレークスルーの実現や既存の概念を大転換する「ゲームチェンジング・テクノロジー」の創出を目的としています。

・関連情報
 JST-ALCAのホームページ